味噌を仕込みました。
3年前に家内が農協の味噌つくり講習会で仕込んだ味噌を忘れていて、先月私が押入れの中で探し物をしていて、この味噌樽を見つけた次第です。 3年経っているだけあって、色はちょっと黒ずんで名古屋の赤味噌のようでしたがなかなか美味しかったです。
これならいいと言うことで、今年味噌を仕込む気になりました。
作り方は大豆2キロを圧力釜で煮て、それをポテトマッシャーで潰します。
あと麹と塩を混ぜ、それをソフトボールぐらいに丸め、桶に投げるようにして空気が入らないように詰めていきます。
詰め終わったら、軽く重しをしてゴミや埃が入らないように蓋をして完了です。
1~2ヶ月後の熟成期間中の1回だけ、味噌を下から攪拌(切り返し)して、酸素を補給してやります。 食べごろは夏越しした土用の丑くらいから食べられるようになり、秋口になるとうま味が増してきます。開封すると空気に触れるため酸化(黒変して風味がなくなります)が始まるので、
できる限り冷蔵します。
また、全量を冷蔵できないときは、タッパーなどに小分けするのをお勧めします。
割合簡単に作れて、それでいてとても美味しいので、是非手前味噌作ってみて下さい。
2009年2月27日金曜日
自然栽培木村秋則
友達から面白い本だから読んだらと本を貸してもらいました。
それは木村秋則著「自然栽培ひとすじに」という本です。
私も以前からリンゴの無農薬栽培をしている人ということは知っていましたが、詳しくはこの本を読むまで知りませんでした。
とても感動しました。
人のやったことの無いリンゴの無農薬栽培を成功させるまでの、壮絶な体験と自殺まで考えたほどの絶望を味わいながらも、「それでも何とかなる」との前向きな信念。
私も無農薬で作物を育ててますので、農薬を使わないことの難しさは痛いほど感じています。
私もそうですが、生活をかけて農業をしている人間にとって、作物が出来ないということは、
収入が無いということになるわけです。
それを木村さんは9年間も耐え忍んだのです。
私にはとてもそんな忍耐も財力もないので、数年で農業からあしを洗っていたと思います。
この本にはリンゴ以外に稲・キャベツ・じゃがいも・なすなどの野菜の自然栽培の方法が丁寧に解説されていて、とても参考になりました。
それは木村秋則著「自然栽培ひとすじに」という本です。
私も以前からリンゴの無農薬栽培をしている人ということは知っていましたが、詳しくはこの本を読むまで知りませんでした。
とても感動しました。
人のやったことの無いリンゴの無農薬栽培を成功させるまでの、壮絶な体験と自殺まで考えたほどの絶望を味わいながらも、「それでも何とかなる」との前向きな信念。
私も無農薬で作物を育ててますので、農薬を使わないことの難しさは痛いほど感じています。
私もそうですが、生活をかけて農業をしている人間にとって、作物が出来ないということは、
収入が無いということになるわけです。
それを木村さんは9年間も耐え忍んだのです。
私にはとてもそんな忍耐も財力もないので、数年で農業からあしを洗っていたと思います。
この本にはリンゴ以外に稲・キャベツ・じゃがいも・なすなどの野菜の自然栽培の方法が丁寧に解説されていて、とても参考になりました。
2009年2月26日木曜日
農村小噺
田舎にいるとなかなか面白い人がいるもので。
去年秋に、畑に撒くために葦(あし)を刈ろうと川に行ったら知人の原さんに会ったので、
「原さんもいっしょに葦刈らない?」と聞いたら
「いやー あし(悪し)からず」 だって・・・・
だからわたしが「原さん、これを畑に入れたら作物がよく育ち儲かるよ」と言ったら
「いやー もうから(刈ら)ない」だって・・・・
私の農場のそばに豚を飼っている人がいて、確定申告の時期なので
「豚は儲かってるでしょう」 て聞いたら
「いやー とんとんだ」だって・・・・・
親戚のお婆さんがテレビのニュースを見ながら
「最近の議員さんはいいねーいつもお食事券をもらえて」
と変なことを言っていたのでテレビを見ると司会者が
「たびかさなる国会議員の汚職事件についてお伝えしました」 だって・・・・・
今仲間内ではこんなナゾナゾが流行ってます。
「農機具で一番の働き者は何だ」
「それはバインダー(倍だー)」
「農機具で一番のスキものはなんだ」
「それはコンバイン(今晩いい)」
世の中厳しい時代と言われてますが、こんな時代だからこそ笑いが大切だと思います。
去年秋に、畑に撒くために葦(あし)を刈ろうと川に行ったら知人の原さんに会ったので、
「原さんもいっしょに葦刈らない?」と聞いたら
「いやー あし(悪し)からず」 だって・・・・
だからわたしが「原さん、これを畑に入れたら作物がよく育ち儲かるよ」と言ったら
「いやー もうから(刈ら)ない」だって・・・・
私の農場のそばに豚を飼っている人がいて、確定申告の時期なので
「豚は儲かってるでしょう」 て聞いたら
「いやー とんとんだ」だって・・・・・
親戚のお婆さんがテレビのニュースを見ながら
「最近の議員さんはいいねーいつもお食事券をもらえて」
と変なことを言っていたのでテレビを見ると司会者が
「たびかさなる国会議員の汚職事件についてお伝えしました」 だって・・・・・
今仲間内ではこんなナゾナゾが流行ってます。
「農機具で一番の働き者は何だ」
「それはバインダー(倍だー)」
「農機具で一番のスキものはなんだ」
「それはコンバイン(今晩いい)」
世の中厳しい時代と言われてますが、こんな時代だからこそ笑いが大切だと思います。
2009年2月25日水曜日
伊賀から友達が来てくれました
三重県の友達が家に寄ってくれました。
有給を取って長野にスキーに行く途中だそうです。
彼は私が三重県伊賀で農業研修をしていた農家で知り合いました。
彼も同じ研修生で大阪から来ていました。
その有機農家は研修生が5名いましたが、いま農業をしているのは2名だけです。
彼は三重県で結婚して、自動車部品の会社のサラリーマンをしています。
うちの卵を毎月定期購入していただいているお客さんでもあります。
一時産卵率が低下して送れない時期があり、よその卵を久しぶりに食べたけど
薬くさくて食べられなかったとうれしい事を言ってくれました。
自動車関連の会社のため、とても厳しい状況で残業がなくなり給料も減って大変だと嘆いていました。 その点百姓は超低空飛行で、良いときも無いが悪くてももう慣れっこになっているというのは良いことなのかどうなのか、考えてみれば恐ろしい気もしますが。
彼とまたの再会を約して別れました。
有給を取って長野にスキーに行く途中だそうです。
彼は私が三重県伊賀で農業研修をしていた農家で知り合いました。
彼も同じ研修生で大阪から来ていました。
その有機農家は研修生が5名いましたが、いま農業をしているのは2名だけです。
彼は三重県で結婚して、自動車部品の会社のサラリーマンをしています。
うちの卵を毎月定期購入していただいているお客さんでもあります。
一時産卵率が低下して送れない時期があり、よその卵を久しぶりに食べたけど
薬くさくて食べられなかったとうれしい事を言ってくれました。
自動車関連の会社のため、とても厳しい状況で残業がなくなり給料も減って大変だと嘆いていました。 その点百姓は超低空飛行で、良いときも無いが悪くてももう慣れっこになっているというのは良いことなのかどうなのか、考えてみれば恐ろしい気もしますが。
彼とまたの再会を約して別れました。
2009年2月24日火曜日
宇根豊さん講演会
宇根豊さんの講演会に行ってきました。
数年前「田の虫図鑑」を読んだことがあったんですが、その時はいまいち
よく理解できなかった記憶があります。
今回の講演で宇根さんがどのような主張・意見を持っている人かがよく解りました。
宇根さんの主張を簡単に言えば、本来の百姓の仕事は、田んぼで米を作りその米を売って10万円売上げた,100万円売れたというだけではまだ50%しか評価されていない。
あとの50%は水田で蛙やその他の生き物を育て、水田の保水力で水害を防いできた。そういう環境保護の役割を担ってきている。
だから百姓では生活できないという今の現状からすると、いままで無視されてきた環境保護の役割の50%分を貨幣価値として評価しなければならない。
その分としての補助金は百姓が受け取れる当然の権利であるとの意見です。
百姓の立場からして補助金というのは情けないというか、アイデンティテーを損なわれるような気もしないではないですが、宇根さんのような主張は本音でいえばとてもありがたいというか,
助かるな~という感じです。
ヨーロッパでは結構このような補助金があるそうです。
数年前「田の虫図鑑」を読んだことがあったんですが、その時はいまいち
よく理解できなかった記憶があります。
今回の講演で宇根さんがどのような主張・意見を持っている人かがよく解りました。
宇根さんの主張を簡単に言えば、本来の百姓の仕事は、田んぼで米を作りその米を売って10万円売上げた,100万円売れたというだけではまだ50%しか評価されていない。
あとの50%は水田で蛙やその他の生き物を育て、水田の保水力で水害を防いできた。そういう環境保護の役割を担ってきている。
だから百姓では生活できないという今の現状からすると、いままで無視されてきた環境保護の役割の50%分を貨幣価値として評価しなければならない。
その分としての補助金は百姓が受け取れる当然の権利であるとの意見です。
百姓の立場からして補助金というのは情けないというか、アイデンティテーを損なわれるような気もしないではないですが、宇根さんのような主張は本音でいえばとてもありがたいというか,
助かるな~という感じです。
ヨーロッパでは結構このような補助金があるそうです。
2009年2月23日月曜日
やっと卵を産み始めました
やっと今日6ヶ月前に導入したニワトリの雛が始めて卵を産んでました。
品種はゴトウのモミジという赤鶏です。
今、日本系の鶏といえばゴトウの雛ぐらいしかなく、あとはほとんどヨーロッパやアメリカ系が主流です。 だから日本種系を残すためにもこの会社の雛を育ててます。
ゴトウのモミジは漫画「美味しん坊」で一番美味しい卵と紹介されていました。
うちの飼い方はケージのように隔離せず平飼いといい、仕切りのない部屋で太陽の光をいっぱい
うけ元気に走り回っています。
ドイツではケージ飼いは動物虐待だとして一定割合以上は平飼い及び離し飼いにしなければいけないという法律があるくらいです。
餌はトウモロコシ・米ぬか・魚粉・おから・カキガラ・くず米などを自家配合して与えています。
黄身の色は青草をたっぷり与え着色料は入れてません。
一般的には着色に合成着色料を使っています。だからよく黄身がオレンジ色のように濃いのが良い卵という迷信がはびこっていますが本当はあんな色は着色しないと絶対出ない色です。
本来はうすいイエローのような色なんです。
もちろん抗生物質も一切使用していません。 こだわり自然卵として人気があります。
産み始めの卵はまだ小さく売り物にならないので固定客の方にサービスしてます。
卵は小さいですが、生まれて6ヶ月間体内にため込んだものを全て最初の卵に入れ込んでいるので、普通では食べられない卵として喜んでいただいています。
品種はゴトウのモミジという赤鶏です。
今、日本系の鶏といえばゴトウの雛ぐらいしかなく、あとはほとんどヨーロッパやアメリカ系が主流です。 だから日本種系を残すためにもこの会社の雛を育ててます。
ゴトウのモミジは漫画「美味しん坊」で一番美味しい卵と紹介されていました。
うちの飼い方はケージのように隔離せず平飼いといい、仕切りのない部屋で太陽の光をいっぱい
うけ元気に走り回っています。
ドイツではケージ飼いは動物虐待だとして一定割合以上は平飼い及び離し飼いにしなければいけないという法律があるくらいです。
餌はトウモロコシ・米ぬか・魚粉・おから・カキガラ・くず米などを自家配合して与えています。
黄身の色は青草をたっぷり与え着色料は入れてません。
一般的には着色に合成着色料を使っています。だからよく黄身がオレンジ色のように濃いのが良い卵という迷信がはびこっていますが本当はあんな色は着色しないと絶対出ない色です。
本来はうすいイエローのような色なんです。
もちろん抗生物質も一切使用していません。 こだわり自然卵として人気があります。
産み始めの卵はまだ小さく売り物にならないので固定客の方にサービスしてます。
卵は小さいですが、生まれて6ヶ月間体内にため込んだものを全て最初の卵に入れ込んでいるので、普通では食べられない卵として喜んでいただいています。
2009年2月22日日曜日
冬場のお仕事
農作業のない冬場のお仕事を書きます。
原則的に外での作業はなく、家のなかコタツに入っての仕事です。
(その一 )
11月に収穫した大豆を出荷するために選別という作業をします。
まず収穫した大豆を軒下で十日間程乾燥させます。乾燥後足ふみ脱穀機で脱粒しサヤから中の大豆を取り出します。
この取り出した大豆ですが、大きな塵はトーミで除きますが小さなものは手作業で一粒一粒ゴミを除きながらより分けます。
本当に手間の掛かる作業でお金に換算したらやってられません。 でもこの大豆は大豆トラストの会員さんが待っていてくださるので愚痴などいえません。
無農薬の大豆は甘みがあり慣行農法で作ったものとはハッキリした違いが解ります。
会員の方たちは煮たり味噌を造ったりして楽しんでいます。
品種ですが大粒の「福鉄砲」を栽培しています。 これは地元で昔から代々作られているもので、当然遺伝子組み換えをしていません。
煮ても味噌にしてもとても美味しいと評判が高く、トラストのお客さんも年々増えてきています。
(その二)
大豆と同じ作業ですが黒米の選別です。
同じような作業ですが粒が小さいだけ余計手間がかかり、目もとても疲れます。
黒米にはアントシアニンという成分が入っていて、特に目に良いそうですがそれを作っている人は目を悪くしちゃいますが・・・・・
品種名は人からむらった籾なので解りませんが、短粒のもち米です。
(その三)
これは作業じゃありませんが、今年の作付け計画を立てます。
この時が百姓として一番幸せな至福の時間です。
いうなれば、旅行に行く場合一番楽しいときは、旅行の計画を立てているときだとよく言われますが、それとよく似てると思います。
また「来年百姓」という言葉があるように、来年は来年はというのが百姓だそうです。
年に原則一回しか作るチャンスがないわけですから。
大まかに言えば今年は、トマト1800本・大豆2反・米(黒米含)5反・雑穀1反・トウモロコシ5畝ぐらいです。
あとは自給程度のものを15種類ほど作ります。
原則的に外での作業はなく、家のなかコタツに入っての仕事です。
(その一 )
11月に収穫した大豆を出荷するために選別という作業をします。
まず収穫した大豆を軒下で十日間程乾燥させます。乾燥後足ふみ脱穀機で脱粒しサヤから中の大豆を取り出します。
この取り出した大豆ですが、大きな塵はトーミで除きますが小さなものは手作業で一粒一粒ゴミを除きながらより分けます。
本当に手間の掛かる作業でお金に換算したらやってられません。 でもこの大豆は大豆トラストの会員さんが待っていてくださるので愚痴などいえません。
無農薬の大豆は甘みがあり慣行農法で作ったものとはハッキリした違いが解ります。
会員の方たちは煮たり味噌を造ったりして楽しんでいます。
品種ですが大粒の「福鉄砲」を栽培しています。 これは地元で昔から代々作られているもので、当然遺伝子組み換えをしていません。
煮ても味噌にしてもとても美味しいと評判が高く、トラストのお客さんも年々増えてきています。
(その二)
大豆と同じ作業ですが黒米の選別です。
同じような作業ですが粒が小さいだけ余計手間がかかり、目もとても疲れます。
黒米にはアントシアニンという成分が入っていて、特に目に良いそうですがそれを作っている人は目を悪くしちゃいますが・・・・・
品種名は人からむらった籾なので解りませんが、短粒のもち米です。
(その三)
これは作業じゃありませんが、今年の作付け計画を立てます。
この時が百姓として一番幸せな至福の時間です。
いうなれば、旅行に行く場合一番楽しいときは、旅行の計画を立てているときだとよく言われますが、それとよく似てると思います。
また「来年百姓」という言葉があるように、来年は来年はというのが百姓だそうです。
年に原則一回しか作るチャンスがないわけですから。
大まかに言えば今年は、トマト1800本・大豆2反・米(黒米含)5反・雑穀1反・トウモロコシ5畝ぐらいです。
あとは自給程度のものを15種類ほど作ります。
2009年2月21日土曜日
凍みるな~
こちら中津川のほうは意外と寒く冬の最低気温は農場でマイナス12度位まで冷え込みます。
去年山形県の知人が遊びに来たんですが「雪は山形の方が多いが寒さはこちらの方が寒いかもしれない」と言っていました。
こちらのほうでは、寒い表現として「凍みる(しみる)」と言う言葉をよく使います。
今年は暖冬だったので助かりましたが、それでも作物はなにも露地では作れないため農作業はお休みになります。それでもニワトリを200羽平飼いで飼っているので、その世話をするのに毎日2時間は費やします。実は住まいと農場が離れている(車で10分)いわゆる通い百姓をやってます。
農場の近くに家があるととても便利なんですが、近くに空家があってもなかなか地元でない人間には貸したがらないようです。
私の友達にも脱サラして農業をしている人がいるんですが、やはり農場の近くに家を見つけられずに車で30分ほどかかるそうです。これから私たちの様に田舎で百姓しようと思っている人は、まず住む家をい見つけることが先決だと思います。
じゃあ農作業のない冬場は何をしているのと思われている人もいると思いますがその答えは次回お話します。
去年山形県の知人が遊びに来たんですが「雪は山形の方が多いが寒さはこちらの方が寒いかもしれない」と言っていました。
こちらのほうでは、寒い表現として「凍みる(しみる)」と言う言葉をよく使います。
今年は暖冬だったので助かりましたが、それでも作物はなにも露地では作れないため農作業はお休みになります。それでもニワトリを200羽平飼いで飼っているので、その世話をするのに毎日2時間は費やします。実は住まいと農場が離れている(車で10分)いわゆる通い百姓をやってます。
農場の近くに家があるととても便利なんですが、近くに空家があってもなかなか地元でない人間には貸したがらないようです。
私の友達にも脱サラして農業をしている人がいるんですが、やはり農場の近くに家を見つけられずに車で30分ほどかかるそうです。これから私たちの様に田舎で百姓しようと思っている人は、まず住む家をい見つけることが先決だと思います。
じゃあ農作業のない冬場は何をしているのと思われている人もいると思いますがその答えは次回お話します。
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