「タイマグラばあちゃん」という映画をやっと観ることが出来ました。
岩手県早池峰山の麓、平成になるまで電気もひかれていなかった「タイマグラ」と呼ばれる開拓地で半世紀を暮らしたおばあちゃんを主人公にしたドキュメンタリーです。
水道も電気もなくまわりから見れば不便なだけの山奥なのに、婆ちゃんはいつも満ち足りた笑顔をたやさず「極楽だあ・・」と笑いながらお茶を飲んでいます。
春種を蒔き、秋収穫に感謝し冬に味噌・豆腐を造るという婆ちゃんの四季のいとなみは毎年かわることなく、現在の便利な「モノ」はなくても、その変わらない暮らしの中に、身体を動かし働く喜び・自然に抱かれる喜び・季節を感じる喜びなど、懐かしく大切なものがあるような気がします。
昔の生活にただ戻ることではなく、私にとって、今の暮らしの中で失わずに大切にしなければならないものとは何かを考えさせられる映画でした